夏はやっぱり海だね!
ハルキゲニたんだよw

今回は「モササウルス」という海生爬虫類について。

まずは「モササウルス」って何?ってところからなんだけど、

 

↑モササウルス


恐竜時代の海洋で幅を利かせていたのは
海生爬虫類の「クビナガ竜」「魚竜」なんかがいるけど、
後になってトカゲの仲間が海に棲むようになった
海生爬虫類の新たな一派ってところかな。


彼らが現れたのは
恐竜時代も終盤に差し掛かる頃、だいたい白亜紀後半になるよ。

早い話、トカゲの仲間なんだけど、現在ではオオトカゲに近い関係でさ~
両者の頭の骨を見れば、ソックリだし。

まあ、オオトカゲが、海に棲みクジラやサメのような体形になったと
思っていただければ、だいたいオーケーだよ。

 

さて、
モササウルスの仲間が最初に現れた場所は、ヨーロッパなんだけど、
当時は海水面が高いし、アルプス山脈とかも、まだできていなかったんでさ~
ヨーロッパのほとんどの土地が海の底で、
海面からポツンポツンと島が顔をだす
「多島海」だったらしいんだよね。

そんなところに棲んでいたのが
アイギアロサウルス(Aigialosaurus)というトカゲで
モササウルスの祖先ってところ。

 

足はあったんだけど、貧弱でバッチリとは歩けなかったらしいから
陸に這い上がって日光浴するためだけの仕様だったかもしれないよね。

日光浴中も恐竜なんかに襲われそうになっても、
すぐそこに海があるから、ホイッて逃げれるしね。

 

そんなこんなで海の生活に依存していくうちに
足がヒレになって完全に海に適応しちゃったヤツが出てきたというわけ。

 

でも、海にはクビナガ竜や魚竜などの恐竜時代始まって以来から
海洋世界を我が物顔で支配していたんでさ、
新参者のモササウルス一派が入る隙がないんじゃない?
って思うよね。

 

実はさ~、モササウルス類が現れた頃には
クビナガ竜は衰退して、魚竜はもう絶滅していたらしい!

何が起こったかというと
1億2000万年前に太平洋のど真ん中で大規模な火山活動あったんだよね。

地球史上で最大の火山活動といわれているらしい!

というわけでどれくらいの規模だったのか知りたいところなんだけど、
現在でもこの火山活動の溶岩でできた
「オントン・ジャワ海台」という
巨大な台地が残ってて、その海台の規模は

富士山の溶岩の5万個分!
って、なんだかよくわからないスケールで
どうでもよくなってきちゃったw

 

そりゃあ、海底に富士山5万個分の溶岩が噴き出ちゃったら
海広しといえども、どうにかなっちゃうよね。


これがきっかけで、海の中は酸素欠乏なっていったらしいんでさ、
海洋生態系も崩れて、魚竜は絶滅し、
クビナガ竜もかなり衰退したってことらしい。

 

というわけで、その空白をモササウルス一派が、
うまく乗っかったというわけさ。

 

■追記だよ■

コメントいただきました「浮き輪をトゲの間にどうやって入れた?」

っていうご指摘なんだけど、

以下のとおりで~す!

 

2番と3番は前後してもイイよ!

 

 

 

 


あたしと
ちょっとだけだけど、モササウルスも登場
「マンガ古生物学」
発売中で~す!