シカゴ大学のポール・セレノ氏を中心とする調査隊により
アフリカのニジェール
白亜紀前期1億1000万年前の地層から
新種の肉食恐竜が2種も発見された!


この発表が米国で
2月13日にされたという!





そして
その2種の新種肉食恐竜は対照的だ!

まずはコイツだ!

エオカルカリア  学名(Eocarcharia dinops

エオカルカリア

エオカルカリア・ディノプス(恐ろしい目をした夜明けのワニ)と
名づけられたコイツは
目の上の骨がせり上がり、いかにもイカつい形相を
していたという!
それは見た目どおりに
当時でもっとも強力な捕食者だったという

カルカロドントサウルスの頭骨

エオカルカリアはカルカロドントサウルスの仲間で
サメのような切れ味抜群の鋭利な歯、
そして腕の強力なツメで
大型の獲物を切り裂く
積極的なハンターだったことだろう!

ポール・セレノ氏は
「これはかなりヤバイ捕食者だよ
それから、明るい色合いで羽毛があったかもしれない」

という

そしてもう1種の新種の肉食恐竜は
コイツだ!

クリプトプス  学名(Kryptops palaios

クリプトプス

エオカルカリアとは逆に
小さな歯と小さ過ぎる腕は生きた獲物を襲うより
死骸を漁るスカベンジャー(腐肉食者)向きであったという。
クリプトプス・パライオス(古い隠された顔)と
名づけられたコイツは
顔全体に角質のカバーで覆われていたという!
これは獲物の体の中に顔を突っ込むのに役立ったとされ、
ハゲワシやコンドルが死骸に顔を突っ込み腐肉を喰らう
様子を彷彿とさせる!

ポール・セレノ氏は
「死体漁りしていたクリプトプスは口臭が臭かったと思うよ(笑)
 エオカルカリアが狩った獲物のおこぼれを食べていたんじゃないかな。
 それから明るい色合いで羽毛が生えていたと思うよ。」

とにかく
ポール・セレノ氏の
肉食恐竜に「明るい色合いの羽毛」をつけたがる内容のコメントが
気になるところだ!

そして
エオカルカリアとクリプトプスが生息した
白亜紀前期のアフリカ、ニジェールには、
もう1つ、異なったタイプの肉食恐竜がいた!

それがコイツだ!

スコミムス  学名(Suchomimus tenerensis )

スコミムス

1997年に化石が発見されたという
魚食性の恐竜として有名な恐竜だ!

スコミムスの頭骨

魚食性のワニ「ガビアル」のように
その極度に細長い吻部と釣り針のような歯は
明らかに魚を捕らえることに適している。

というわけで白亜紀アフリカの地で


・エオカルカリア(肉食性)
・クリプトプス(腐肉食性)
・スコミムス(魚食性)



の3タイプがそろった。


肉食恐竜の食い分け

これら肉食恐竜の食性の違いから
食べ物に争うことなく
うまく共存できたというわけだ!