カルフォルニアジリス  学名(Spermophilus beecheyi

カルフォルニアジリス

草原で穴を掘り生活するジリス(地栗鼠)

北米大陸南西部に生息、

この土地には彼らにとって

とても厄介な天敵がいるのだという!


それがコイツだ!


ガラガラヘビ  学名(Crotalus cerastes


ガラガラヘビ

口のすぐ上にある熱を感知できる「ピット器官」

夜な夜な暗闇の中を、この赤外線感知器で貪欲に獲物を求め

恒温動物であるネズミやリスを探り当てるには

うってつけの器官だ!


北米大陸南西部、

ネズミやリスにとってガラガラヘビの存在は

いつもつきまとう恐怖だった!


しかし!


カルフォルニアジリスは
ガラガラヘビの赤外線センサーを逆手にとった

護身術を持っているという!


■護身術その1~熱で威嚇~■
ガラガラヘビを威嚇するジリス

驚異のガラガラヘビに対し、

勇敢にも尻尾の温度を上げて威嚇するのだという!!

ガラガラヘビが尾でガラガラと警戒音を出すのと

同じように

このカルフォルニアジリスも尾を使って

敵に「攻撃するな!」と熱いメッセージを

送っているのだ!


ちなみに

ピット器官の持たないヘビに対しては

この護身術を行わない。

つまり異なる捕食者を見分け対応していることが

実験で明らかになっているという。



■護身術その2~臭いで天敵なりすまし~■


★ヘビに「擬装」、脱皮の皮でニオイつけ護身 朝日新聞(12月24日)

http://www.asahi.com/science/update/1222/TKY200712220038.html


米カルフォルニア州に棲むリスが

ガラガラヘビの脱皮後に残された皮を噛み、

その口で自分の体をなめて

体臭をヘビの臭いにするという「擬装」を行い

ヘビの襲撃を回避するということがわかったという!
ジリスの擬臭

自らの体を他の動植物に似せて目立たなくする「擬態」は

よく知られるが、

このような「擬臭」は珍しいという!

これはやはり

狙われやすいメスや子どもによく見られる行動で、

擬臭によってガラガラヘビに対するエンカウント率が

大幅に激減だ!