■太古の陰茎骨について■


40年前に発見された正体不明の化石は

海生獣の陰茎骨だった!


6月2日のニュース

http://www.shinmai.co.jp/news/20070602/KT070602FSI090002000022.htm

(信濃毎日新聞より)
陰茎骨の化石

40年以上前に見つかった化石は12個に割れており、それをつなげると

長さ43cm、太さは9cmにもなる。

それは1500万年~1300万年前の

大型海生哺乳類の陰茎骨

つまり

ペニスを支える骨だということがわかったそうだ。

その形は野球のバットのような形をしており、

一部が欠けていることから

実際の長さは70cmというデカさだという!!


その大きさはセイウチをも上回り、

世界最大級の陰茎骨なんだという!!


今のところ、この巨大陰茎骨の持ち主は

体長5~6mと推定される世界最大級の4本足の海生哺乳類

としている。


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■セイウチの陰茎骨について■


セイウチ 学名(Odobenus rosmarus



セイウチ

北極に棲む大海獣。

なんといっても、その長大な牙が特徴的だ!

その牙の長さが1mにも及ぶ者もいるという!!

しかし、

長大なのは牙だけではない!


彼らのオスのもつペニスの骨、

陰茎骨もかなりの長大さだ!!
セイウチとトドの陰茎骨

トド(体長3m)の陰茎骨18cmに対し

セイウチ(体長4m)の陰茎骨60cm


体の大きさはさほど差はないものの

陰茎骨に関してはセイウチの方が3倍強もデカいのだ!!


セイウチがなぜ、これだけデカいのか。

生息する北極地域では、

トドが生息する温かい南洋地域に比べて、

個体間の接触の機会が少ないことから、

メスとの交配行為も少なくなる。

その少ない機会で、確実に子孫を残すには、

その長大なペニスで、自分の精子をメスの卵子に

近づけるのに役立ち、受精率を上げるのに

一躍をかうというわけだ!


実に122種の肉食哺乳類の陰茎骨を調べた結果、

極地に生息するものほど、体の大きさに比べ、

陰茎骨が大きいという結果が出ているという。


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■ヒトのペニスについて■


そんな陰茎骨はほとんどの哺乳類のペニスに有している。

しかしそんな陰茎骨を持たない種も少なからずいる!

ご存知のとおり、ヒトHomo sapiens sapiens)だ!

かつ哺乳類の中でもヒトのペニスはかなりユニークな特徴をもっている。!


★哺乳類のほとんどがペニスに陰茎骨を有しているが、

 霊長類の中でも唯一、陰茎骨がないのがヒトだ!!


★勃起していないペニスを体の中に収納しないのはヒトだけ!


★陰茎骨というペニスの支えがないのにも関わらず、

 体の大きさに比べ、ペニスが大きい。

 あのゴリラですら、勃起時のペニスの大きさが3cmに対し、

 ヒトのペニスは10cmとデカいのだ!


★陰茎骨というペニスの支えがないにも関わらず、

 スポンジ状の海綿体に大量の血液を送り込ませるという方法だけで

 勃起させ、交接器としての役割をやってのけている!!