ドラゴン




ドラゴン  

いわずと知れた最強を誇る想像上の生物。

洞窟に巣をはり、宝石や黄金などの財宝を守る。

その姿とは裏腹に

極めて知能も高く人間の言葉も理解し、

魔力をもつものもいるという。


描かれるドラゴンは千差万別だが、

トカゲのような姿で

4本の脚を持ち、さらに翼が持つというのが

一般的な姿だ!


ドラゴンは「四肢(4本の脚)+1対の翼」ということで

六肢動物ということになる。


現実世界ではこのような動物は存在しない。

しかしながら、極めてドラゴンのような姿の動物が

太古には存在していた!!



それがコイツだ!

コエルロサウラヴィス  学名(Coelurosauravus jaekeli
コエルロサウラヴィス  

ペルム紀後期、2億5000万年前

当時としては樹上に棲む珍しい爬虫類だった。

そして背中に生えたこの翼だ!

この翼を広げ、グライダーのように滑空していた

のだという。


この化石が発見された当初。

その翼は魚のヒレと誤解された。

その後、これが爬虫類であるコエルロサウラヴィスの

ものだとわかり、
トビトカゲの一種、シャンロン  

(トビトカゲの一種、恐竜時代に中国にいたシャンロン


現生では東南アジアに生息する

滑空トカゲ「トビトカゲ」にみられる

体の側面から肋骨が伸びて皮膜を張る

爬虫類と思われた。

四肢をもちながらにして翼もあるが

肋骨が伸びて翼になったトビトカゲは

ドラゴンとは言い難い。



しかし!


コエルロサウラヴィスは

最近の研究により、

翼支柱は肋骨とまったく繋がっていないことが

判明したという!

つまり独立した立派な翼なのだ!!


このような生物は

絶滅、現生問わず、コエルロサウラヴィス以外

見られないユニークな姿だ!

そしてまさに小さなドラゴンのような姿なのだ!!


そしてもう1つ!!


2億5000万年前に生息したコエルロサウラヴィス。

こいつが世界史上初、滑空した爬虫類。

そして脊椎動物で初めて空を飛んだ動物なのだ!!


空中は安全地帯  

動物界で最初に空を飛んだのは昆虫だ!

昆虫よりはるかに大型の両生類や爬虫類などの脊椎動物たちは

昆虫が主なエサであったわけだが、

昆虫に空を飛ばれたら、それを捕食できなかっただろう。


よって、当時は昆虫たちにとって

空という環境は安全地帯だったわけだ。


しかし!!


昆虫たちの最初の脅威  

この空飛ぶ爬虫類コエルロサウラヴィスの出現によって

昆虫たちの最初の脅威になったのは

言うまでもない!!


まさに昆虫たちにとって

「空」という聖域を崩し脅かす

ドラゴンのような存在だったのだ!!