前回の「世界最大の翼竜展」の記事のコメントで
「ケツァルコアトルスは地上からの離陸は
どのようにこなしていたか」
について
ケツァルコアトルス
学名(Quetzalcoatlus northropi )
翼竜といえば、海岸の断崖という高台から離陸して滑空した
イメージがあるが、
ケツァルコアトルスは内陸にも棲んでいた。
「世界最大の翼竜展」のガイドブックより。
この本によると
後ろ足で助走して離陸したとなっている。
翼開長10mのケツァルコアトルスが、
風のない時で平らな地上から飛び立つには
時速40kmの速さで地上を走る必要があるとのこと。
しかしながら、翼竜の翼の前方にある
「翼支骨」が上下に動かすことができ
それを下に動かすことによって
翼支骨が支えている「前飛膜」が下向きになり
翼の断面は円弧を描く「円弧翼」になるという。
円弧翼は飛行機や鳥にも見られる翼だが、
これによって揚力を増すわけだ。
なので、時速40kmよりも遅い速度で助走しても、
ケツァルコアトルスは十分に空を飛び立つことが
できたということになる。
ハクチョウ。
体重は10kg。飛ぶ鳥では最も重い鳥。
そのため、離陸する時は助走する必要があるのだという。
ハクチョウとケツァルコアトルスは体形的に似ているが、
両者とも首が長いおかげで前に体の重心が傾き
速く走るのに役立てているのかも。
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