脊椎動物、軟体動物、節足動物、棘皮動物などなど・・・


動物界のこれらのグループのなかで、

ダントツに個体の巨大化、複雑化したグループは

いうまでもなく、われわれ人間も含む

脊椎(背骨)を持つ脊椎動物だ!!

脊椎動物には

哺乳類鳥類爬虫類両生類魚類に分けられ、

どれも昆虫や貝類、クラゲなどの無脊椎動物より、

大きな体をしている。


そんな巨大動物グループに属しながら、

成体になっても驚くほど小さな動物もいる!


■世界最小の魚■


学名(Paedocypris progenetica

Paedocypris progenetica

世界最小の魚というより

世界最小の脊椎動物がこれだ!


ほぼ「ちりめんじゃこ」のような小さな魚であるが

性的に成熟したメスの

体長はわずか7,9mm!

これでも立派な大人なのだ!!


インドネシア、スマトラ島の酸性のきつい泥炭地という

きわめて珍しい場所に棲む魚であるが、

酸性雨という環境悪化がささやかれる昨今、

酸性に強いこの魚の時代がやってくるかもしれない。



■世界最小の両生類■


キューバコヤスガエル  学名(Eleutherodactylus limbatus

キューバコヤスガエル

キューバのイベリア山に生息する。

指の先っちょほどの小さなカエル。

その体長はわずか8~12mm!

そして体重は1gと1円玉と同じ重さだ!!



■世界最小の爬虫類■


アラグアヤモリ  学名(Sphaerodactylus ariasae

アラグアヤモリ

ドミニカ共和国のベアタ島に生息。

ベアタ島は氷河期の本土と陸続きだったが、

後に海に隔てられ、このアラグアヤモリが

独自の進化をした!

体長はわずか16mmだ!



■世界最小の鳥類■


マメハチドリ  学名(Calypte helenae

マメハチドリ

カリブ海のキューバ島に生息する。

鳥類最小といえど、少々大きく

その体長は6cmだ!!

その割りに体重は2gで1円玉2枚分の重さだ!!


そんな小さな体で翼を1秒間で50~80回も

羽ばたかせ停止飛行(ホバリング)ができる。

小ささといい、羽ばたかせる速さといい、

虫と見間違えることもしばしばありそうだ!



■世界最小の哺乳類■


チビトガリネズミ  学名(Sorex minutissimus

チビトガリネズミ

体長はわずか4cm

体重は2gと1円玉2枚分の重さ!!


チビトガリネズミの亜種は日本の北海道にも生息する。

その亜種の名前は「トウキョウトガリネズミ」と

北海道に生息するも東京という名前がついているが、

これは明治時代に初めて見つかったとき

北海道を指す「蝦夷(エゾ)」を

東京を指す「江戸(エド)」と間違って

書かれたためだという。

正式な和名がつく前に、この間違いに気づかなかったのか・・・。


世界最小脊椎動物たち

世界最小の魚類、両生類、爬虫類、鳥類、哺乳類を

すべて揃えても、

私たち人間の手の中にすっぽり納まってしまう

小ささである!!